笑わせる力というのはコミュニケーション能力の最高峰だと思っている。
フリとオチというのを聞いたことがあるだろうか?
フリが効いていないとオチが生きないと言われるけど、その理由を簡単に説明しよう。
①フリというのは相手のベクトルを統一すること
喋っている相手(お笑い芸人の場合はお客さん)が複数人いる時はその人たちの考えている事、頭で描いているものを一緒にしなくてはいけない。
それがフリである。
相手の考えている事を裏切るから笑いが生まれる。
この裏切りが綺麗に決まれば決まるほど、綺麗に笑いが起きる。
したがって、相手の考えているものを読み間違えた時、笑いは起きない。
②相手が何を考えているかを先読みする事が笑わせる技術の第一歩
つまりこの読み間違いをミスなく行う事が笑わせるためには非常に重要である。
その相手の考えていることの裏切り方に関しては千差万別。人それぞれ。
だが、笑わせるのがうまい人、盛り上げ上手な人の人は間違いなく周りの人や相手の人の気持ちを読み取れているということになる。
上級者になるとこれを操作できるようになる。
まさにそれがプロのお笑い芸人だ。
相手の意図やベクトルを操作するか、敏感に感じ取れるからこそ裏切ら事ができる。
お笑い芸人がモテるのは、女の人に対しても、笑いの部分だけではなく相手の意図を汲み取るのがうまいのだ。
それをずっと鍛えてきた人たちだから、人の気持ちがわかり、寄り添い、裏切って笑顔にする事ができる。
まさにコミュニケーション能力の最高峰が笑わせる力だと言っていい。
笑わせる=
相手の気持ちがわかった上で裏切ってる
プロの域までは厳しいが、
相手のベクトルのコントロール方法、
そしてそれの裏切り方にはある程度の法則がある。
一つ前の記事ではそれを簡単に記した。
一つの例にすぎないが、大事なエッセンスだ。
間違いなく日常で使えるレベルまでにはなれるのである。