キャリアの形成について考えてみる。
キャリアを形成するのに一番わかりやすいのはスポーツだ。
日本1を目指し、次は世界と戦い、世界1を目指す。
今行われているオリンピックがまさにそれだ。
オリンピックの期間になると、テレビはそれにまつわるものばかり。
だいたい内容は似通っていて、その選手の生い立ちや人生のアップダウンを描いて、
どれだけこの人が努力してオリンピックにかけているかのエピソードを紹介する。
この描き方だと、だいたいどれだけ練習に人生をかけて、最初は勝てなかったけど成長が見られるかという流れだ。
この流れやストーリーというのが日本には蔓延していて、どの職業やどの分野でもどれだけ、それに時間をかけたかというのが美化される。
1日のうち何時間そのことを考えて、それを何年続けたのか。
”時間は裏切らない”
みたいな。
これはダサい!
集中力は時間に比例しない。
1日に20時間かけたことを20年やれば成功するかというとそうではない。
しかも20年後に今20時間費やしているものが、世間的に求められているという保証はない。
そんなギャンブルはない。
1日20時間を5年やってる人と、
週2で5年やってる人はそんなに一つの技能の習熟度は変わらない。
期間というのは結構重要だと思っていて、
週に何回かやるぐらいでも3年〜5年続けていれば、感慨いい人なら様になる。
それだったら1日20時間かけずに
週2のものを3つか4つ同時進行して5年やれば、同じ期間で3つか4つスペシャリストになれる。
それを掛け合わせれば幅は広がる。
サッカーの本田圭佑がまさにそんな感じだ。
スポーツ選手でありながら、経営や慈善事業、いろんなことに手を出している。
サッカーのパフォーマンスも落ちていない。
よりイノベーションを繰り返している。
この考え方で、あまり考えすぎに多くのことを少しずつ続けることが重要だ。
幅広いものをやれば、いろんな領域のいろんなエッセンスを得ることができ、それを他業種にも活かすことができる。
ずっと同じものをやるなんて効率が悪すぎる。
同時進行
浅く広くを長く
それが賢い。